2016/3/8~9 京都・見仏記

タイトルに反して、子連れじゃない旅行記。3日間の入試休みに、高校生は友だちとキャンプに行く(この寒いのに)というので、夫婦二人、近場の京都へ行ってみました。
3/8(火)
新幹線で名古屋から35分くらいか。途中でかかってきた電話にこたえてるうちに京都到着。11時すぎ。
デビッド・ボウイを偲んで、晦庵河道屋さんでお蕎麦をいただきました(鴨南蛮、ざる、タケノコごはん)。年季の入った建物とお庭、いい。

  

続いて清明神社へ。信号待ちしてる間に「雨?」と思ったら、鳥ふん。ひゃー!お参り前にウンが付きましたわよ。

 
歩いて、大将軍八神社へ向かう。Google先生によると30分くらいかかりそうで、途中、バスに乗ってみたものの、行先をまちがっててすぐ下車。はじめに一日バス券¥500を買っておけばよかったなー。
気を取り直して歩いているとき見かけたんですけど、京都のコンビニって憩いの場?店の前にイスとテーブルがたくさん並べてあって、タバコ吸ったり、食べたり飲んだり、オープンカフェ的にくつろいでる人、多数。ちょっと名古屋にはない光景だな。
さて、「妖怪ストリート」と銘打った、昭和の名残がある商店街を抜け、大将軍八神社。お目当ての立体曼荼羅は、5月と11月しか公開されてなかった、残念(調べとけよってね)。

 
近くの北野天満宮は梅が咲いたのか、観光客でいっぱいでした。混雑を横目にバスに乗り、夫が行きたがっていた六波羅蜜寺へ。
外観は妙に新しくて「え?」と思ったのですが、仏像は見応えありました。空也上人像など(画像はポスターです)。

 


ここでまだ4時前。もうひとつ行けそう、どうする?と、路上の観光地図を眺めたら、ガイドブックで見た建仁寺が近い。双龍の天井画を見に!
建仁寺は広くて、一大テーマパークでありました。すばらしい風神雷神屏風なんかも、ぜんぶレプリカだから、写真を撮り放題!しかも禅庭、茶室、縁側など、そこらじゅうが絵になるスポット。着物姿の女の子グループやカップル、外国からの観光客が、写真をとりまくってます。SNSにあげられるって、ウケるポイントなのね。

 

 

  

 
法堂の双龍図は、圧巻!ここまで大きいのが上から見下ろしてるのは、相当インパクトありますね。


摩利支尊天堂によって通りへ。摩利支天は中国の神様だとか。お供え物に書かれた名前が、中国系ばかりでしたね。
鴨川に沿って北上、河原町あたりでは、すっかりおなかも空いてましたが、「さぁ、なに食べる??」で悩む。京都といえばの湯豆腐やおばんざいも、夫は惹かれないというし。
なんとなく見つけた京都の食材を使っているという「みのる食堂」に入りました。豚しゃぶ、肉に甘みがあっておいしい。ごまだれもお味噌汁も、ぜんぶ甘いのね、名古屋人からすると。

食べ終わってもまだ6時台、ちょっとぶらぶら。歩道に人があふれてます。会社帰りの時間帯でもあって、観光客との比率がわからないけど、毎日これだけ人がいれば、お店も繁盛ですな。
名古屋では見たことないカフェで休憩。デザートを頼むとき、京都=抹茶って先入観?が働いて抹茶ロール。小学生のころに食べてたケーキを思い出すよな懐かしめの味。


バスでホテル東山閣

今回、和室にしてみたんです。部屋に入るとポットとお茶菓子が用意してあって、大浴場に行っている間にお布団が敷かれている、昔ながらのスタイル。この旅はなんだかバック・トゥ・昭和が多いな。


窓から、池のあるお庭も見えるんですよ。難点を言えば、団体さんがいくつか入ってて、カラオケは聞こえてくるわ、廊下?でしゃべってる声が夜中まで続くわで、やかましかったこと。まぁお値段からしたらしょうがないですね。


3/9(水)
起きたら雨、予報通り。本降りだったので、売店で傘を買う。1本650円也。
近くの喫茶店アマゾンでモーニング。
 
500円で、ホットケーキやらサンドイッチやらついてきます。
三十三間堂へ。


9時台に入れたので、まだ人少なめ。仏像目的で来た夫、ここはじっくりと。「会いたい人の面影のある像がある」と聞きますが、後ろの列は見えなーい。とはいえ、見える範囲でも、お顔も体つきも違えば、指先の表現もいろいろだなぁと。
手前に並んでるのは、名のある人の作が多いんですね。ここのリーダーだった湛慶のお父さん、運慶の作も一体ありました。さすがに異彩を放ってるというか、独特。夫は、次回は仏師をテーマに見仏したいと言ってました。
観音二十八部衆もいいですね。これ、英語の解説文だとなんか可笑しいのはなんででしょうね。God of destructionとか、a member ofなんちゃらとか。
たっぷり2時間ほどいたら、すっかり体が冷えました。あたたかかった前日から10度も気温が下がって、氷雨の京都。バスを待つのも震えます。目指すは東寺。みうらじゅん氏のおすすめコースみたいになってますけども。

三十三間堂もだけど、国宝や重要文化財がごろごろしてる、恐るべし京都。近くで見るからこその「圧」と迫力であります。

 

この時期たまたま公開されていた五重塔もよかったです。天井や壁に描かれている絵が残ってるんですよ~、赤や青の色も鮮やかに。建った当時のお寺はこんなに色とりどりだったんですね。ここはいつもは閉じているから、褪せてないのでしょうな。
もうしばらくしして桜の季節がきたら、散歩も気持ちいいだろうな。今日は寒すぎ。京都旅はここまで。駅のイセタン内、洋食屋さんでお弁当食べて帰名。

「京ばあむ」ていう、目立つ位置にあるお土産に、中学生が群がっておりました。うちの息子も修学旅行で買ってきてくれたっけ(遠い目)。その店に京ばあむの焼きドーナツがあったので、買ってまいりました。その他おみやげは、こんなの。清明神社のお守りが、かっこいいです↑上に向かう☆