2007.7/26~29 宮古島

一年間、待ちに待った沖縄。今年は二回目の宮古。前回は5年前、息子4歳の夏だった。さすがに記憶はない様子。そこで再度。夫と私にとっても、宮古は初めて行った離島であって、あのときの衝撃が離島フリークへの第一歩になった。

7月26日

7時前に家を出発。8:50セントレア発、沖縄人気のせいか満席。私たちは二階席。11:00那覇着。売店でおにぎりを買って、軽い昼食。12:00那覇発、12:45宮古着。

一歩外に出ると南国の空気。沖縄本島から300kmも離れているんだものね。レンタカー会社に「バギー」「トライク」が並んでいる。近頃じゃこんなサービスがあるのか。島も様変わり。



前に来たときは、道沿いの風景にも、走っている車の遅さにも、離島の雰囲気を感じたものだけれども、時は流れ、街は普通の地方都市化しつつあるみたい。

まずは宿へ。立地で選んだホテルは平良港の横、ホテルアトールエメラルド (外観写真は右) 。部屋は12階建ての10階。

大きな窓から、平良港が見える。クローゼット、引き出し、棚が大きくて連泊の大量荷物を片付けるのに便利。惜しむらくはベランダがないこと、水着とかを乾かすのは、ちょっと難。

3時ごろから、海へ。前回、息子が爆睡していて眺めるだけで終わった長間浜に。ここはクマノミの種類が多く、シュノーケルが楽しいと聞いて。
来間大橋を渡って来間島に入ると、「長間浜→」という看板が要所要所に出ている。こんなのは前になかったはずだ。便利になったけど嫌な予感もするなぁと思っていると、やはり!駐車場に、ライフジャケットやシュノーケルマスクのレンタルデスクが置かれていて、今年から駐車料金も必要なんだってさ(500円)。

以前は、ジモティの親子が海遊びに来てただけの静かな場所で、茂みからヤシガニもゴソゴソ出てきてたものだけど、今じゃ吉野海岸化?
浜に下りていくと、パラソルやチェアが並び、バナナボートまで・・・。あー、こんなのって。こういうのは、ここでしなくても、ホテル前のビーチで十分じゃないかい?

白い砂浜、エメラルドグリーンのリーフと、その先の濃いマリンブルー、眺めるだけで、ネガティブな思いはすべて流されていくよ。沖縄一きれいな宮古の海。さいこー。ほんとうに気持ちがいいなぁ。

海に入ると、魚たちが迎えてくれた。カラフル熱帯魚に混じって、おっ!と目を引いたのはカスミアジ。お刺身にもなる青い魚、イラブチャーも発見。水の中では虹色でとても美しい。

昨年のデジカメ水没事件を教訓に、今年は水中用のカバーを装着してきたからねー、安心安心。って、お魚写真にチャレンジすると、攻撃してくる魚あり=ムラサメモンガラ。マスクにぶつかりそうな勢いで向かってくるから、思わず叫んじゃったよ。

ダイバーと違って、シュノーケルは上から魚を見下ろす形なので、なかなか良い写真が撮りにくいんだけど、クマノミはとっても撮りやすい。イソギンチャクから逃げないからね~。

砂でアートしたり。気づけば7時だ。夕日の太陽が海面にキラキラ。愛を叫びたい気分。

休憩にちょうどいい木があった

早速シュノーケル

6時半ごろの風景

しっかし、こんなワンダホーな海に、魚肉ソーセージの袋が浮かんでるなんて…。ここでも餌付けする人たちがいるわけだ。「奇形の魚が増え、生態系も乱れている。餌付けはやめよう」ってこと、知らないのかな。子どもが大人になって、また自分の子どもをつれてこれるよう、この海が今のまま豊かで美しいものであってほしいと私は思うのです。機材等をレンタルしてるショップの方々にも、観光客にしっかり伝えてもらいたいと願うね。

海ぶどう、刺身の盛り合わせ、蛸のたたき、ソーメンチャンプル、ジーマミ豆腐の揚出し、ラフテー、ゴーヤーチップなど、

晩御飯は、あぱら樹にて。ガイドブックにばんばん出てる居酒屋。オキナワンなお料理をいただく。

島の無料情報誌、宮古島タウンガイドを見ながら、明日の計画。私たち家族は、いつも適当にビーチエントリーでシュノーケルしてるんだけど、今回は船で連れて行ってもらうシュノーケルツアーに申し込むことにした。宮古に来たからにはやはり!国内最大の珊瑚礁群:八重干瀬を見てみたい!から~。
それにしても、情報誌を見ていて驚いた。まんが喫茶や岩盤浴、酸素バーにオーラソーマなど、宮古っぽくない(?)エンターテイメントが増えていて。

 

7月27日

8時45分、ホテルを出発。宮古島を北上、池間大橋を渡って池間島へ。9時過ぎ、予約したショップ:アクアベース着。ショップ内にはすでに、人がぎゅうぎゅう。「今日は多いんですよ」とお店の人。船が二艘になったらしい。

ウエットスーツを合わせるんだけれども、汗かきの息子は「くっついて着れん」と半ギレ。じゃあこれは?とショップの人が出してくれたのは、半袖半ズボンタイプ。ファスナーをあげると苦しいとか文句言いつつも、一応これで決定。港まで送ってもらい、船に乗り込む。
私たちは、写真に載ってたクルーザーじゃなくて、小さいほうの船(17人乗り)を指定された。親子連れ3人ずつのグループが3組、計9人+スタッフのRお姉さん+船を操縦してくれるYさん。

八重干瀬まで約30分、ターコイズブルー、エメラルドグリーン、マリンブルーと変化に富んだ海の色、青のグラデーションに感嘆のため息。非現実的なほど。けど、こんな海の上でも携帯電話がつながるという事実にも驚愕。

一つ目のポイントで軽くシュノーケル。フグがいた。困ったのは、慣れないウエットスーツ+ライフジャケット+フィンのセットで、思うように動けない。浮力がありすぎ、というか。仰向けになれば自由に動けると気づくまでは、マスクに入った水をとるのも一苦労。パニック寸前でございました。

船上にて

珊瑚が本当に見事!
色とりどりの珊瑚が森みたいに

2つ目のポイントに移動。八重干瀬は広い。港を出た船はたくさんあるけど、それぞれ違う場所に停泊している様子。
海に入ってすぐ、スタッフのお姉さんがウミガメ発見!呼んでくれたんだけど、みんなが移動する間に逃げちゃったんだって。くー、亀と泳いでみたかったなぁ。

ここでは、船の片側は珊瑚の浅瀬、反対側はドロップオフ。水の色も違うし、泳いでいる魚も違う。その境目から、深いほうを眺めると、幻想的な青の世界に吸い込まれてく。海面にただ浮かびながら、体を波に揺られるにまかせ…。

って、どれくらいユラユラしていただろう、急激に気持ちが悪くなってきた。やばっ、気力を振り絞って船にあがったら、もう限界。船の縁から撒き餌をしてしまいました…。同乗の皆様、ゴメンナサイ。

ここでランチ休憩。といっても、私はもちろん食べられず。他の皆さんも食が進まないようで。そんな中、我が息子は、オニギリ2個+おかず全て完食。あっぱれ

浅いところは、こんなくらい

深いほうは、神秘のブルー

3つ目のポイントには、すでに数隻の船が停泊中。シュノーケルするにはぶつからない程度に離れてはいるけれども。
颯爽と海に入っていくみんなを見送って、女の子一人と一緒に船で休む私。もう一人女性が戻ってきて、「どこから来たの?」「どこに泊まってる?」と世間話したり、スタッフから「三重県製の沖縄黒糖飴(え?)」をもらって食べたりしていたら、復活の兆し。吐いてしまったのも幸いしたのかも。

で、シュノーケルに再チャレンジ。フィンをはずすと進まなくなるよと聞いたけど、マリンシューズに履き替え、ライフジャケットもやめてみたら、とてもフリーな感じ。ようやく気ままに泳げる。ウエットスーツだけでも浮力があるから、足が着かない場所でも大丈夫。私にはこのほうがいいや。
スタッフのお姉さんが、いろいろ見つけて教えてくれた。背中に一本筋のある珍しいクマノミ、ヒフキアイゴの群れ(一匹ずつ模様が違う)、岩の間のシャコ貝、珊瑚を食い荒らすというオニヒトデまで。

カモメとカツオドリの群れが大騒ぎ。魚群を見つけたんだろう。海面では魚もバシャバシャ。
思いっきり堪能して船は八重干瀬にサヨナラです。ウエットスーツのおかげで、いつも焼けてしまう膝の裏とかもガードできて良かった。息子は半ズボンタイプだったから、日焼け止めを塗っていても真っ赤。大丈夫かしらん。

同乗の方々は、海から上がると同時に上半身を脱いでいたけど、私は紫外線90%カットのラッシュガードを頑なに脱がないぜ。宮古の紫外線は本土の2倍。ちょっとの間だって、あなどると大変ってのが前回の教訓。

ショップの玄関

15時ごろ港に戻る。ショップで軽くシャワーして着替え、レンタカーに戻ってみたらお腹が空いてると気づいて、食べられなかったお弁当を。息子、またオニギリひとつ食べる。すばらしい食欲。元気でいいな。

 

途中、雪塩製塩所があり、レンタカーが数台入っていった。あとでガイドブックを見たら、工場限定パッケージの雪塩があるとか。しかも直売価格。寄れば良かったなー。

ホテルに戻って荷物を置いてから、宮古島温泉に行ってみた。大浴場のほか、家族風呂というのが8室ある。家族風呂といっても、小さな旅館の大浴場くらいの広さがある。檜風呂、大理石とか、種類もいろいろ。
私たちは唯一あいていた大理石の家族風呂に(大人500円・子ども250円)。お湯は赤みがかった濁り湯で、海水?ってくらいしょっぱい。お湯の吹き出し口が、ライオンでなくてシーサーなのが沖縄的か。

宮古初の温泉だって

宮古島に戻る道すがら、池間大橋近くのドライブイン(?)にて休憩。そういえば、ここに行く途中だったかな、宮古馬を見かけた。ポニーくらいの小さな馬。キュート。

生マンゴージュースは旬のマンゴーをたっぷり使ったお得な一品。もっちもち&ふわふわの紅芋まんじゅうも美味でした。

そうこうしていたら、夜もふけてきて、古謝そば屋へ。吹き抜けの天井、フローリング、壁も木でとても気持ちが良い空間。
宮古そばセットを注文。宮古のそばは、薄口でほんのりと素朴な味。疲れた体にも優しい気がするな。

そば+おひたし+もずく+ジューシー+ドリンクで700円でした

 

7月28日

10:00、ホテル横の平良港より、カーフェリーで伊良部へ。高速船は船酔いする間もなく、10分少々で到着。

佐良浜港から、山越えする感じで下地島に入り、佐和田の浜を横目で見ながら、下地島パイロット訓練場を少し見学。
練習中だったのはジェット機じゃなく、小型機だった。自動車学校みたいに、段階を追って練習してくんだろうか。

通り池も見学。濃いブルー、藍色というのかな。説明文を読んだら、深さが45mもあるとか。底にはサメやエイがいるらしく、興味はひかれるね。そのときダイバーの姿は無し。遊歩道に立っているだけで、あまりに暑くて、早々に退散。

続いて中ノ島ビーチへ。車がたくさん停まっている。砂浜に下りていくと、ここにもパラソル2000円のおじさんが。そして、シュノーケルのツアー軍団が50人ほどプカプカ浮いている。ぎょえー!人人人だよ

少し曇り気味のせいか、水の透明度は高くない。でも、魚の多さはずば抜け。浜からすぐの浅瀬にも、大型の魚までいる。
しっかし、ここの魚は攻撃的なのも多かった。足元をツンツンしてきたり、顔面に向かってきたり。

昨日の名残で、足がつかないところにも、ついつい泳いでいってしまうけど、今日はウエットスーツじゃないから、立ち泳ぎで気を抜くと沈みそうになる。
珊瑚を傷つけてしまわないよう、岩場を探して着地。しかも人が多いから、他の人とぶつかったりして厄介。

その上、冷えてきた。水が冷たい。シュノーケルは昨日たっぷり楽しんだことだし、海から上がって、波打ち際の岩場を探索。

中ノ島ビーチ

クマノミもたくさんいたよ

大きな蟹や、シャコ海老を見つけた。そして、ここにもオニヒトデが。

人酔いしそうで、渡口の浜に移動する。前に来たとき、言葉を失うくらい感動した美ビーチ。珊瑚はないからシュノーケルには不向きだけれど、水色の美しさと弧を描く白い砂浜の美しさは絶景。

下地島側からの入り口、伊島観光サービスがあるところから入っていったら、ここも車いっぱい。以前は貸しきり状態だったビーチに人が結構いる。
でも、ふと気づく。前に来たときは、浜の反対側だったぞ。で、車ごと移動。

佐良浜港側には、渡口の浜食堂という、そのまんまのネーミングの食堂がある。前回、宮古にお祖母ちゃん家があるという私の知人に教えてもらって、ここでお昼ご飯を食べたんだ。
こっちの食堂は天ぷらがおいしく、地元の人たちが集っている。揚げたての天ぷらは、お魚あり、野菜あり、美味しいんだよね。

渡口の浜食堂にて。
天ぷら6個200円、そばも厚切り肉が3枚も入って300円はびっくり。ソーキが一枚プラスされる大サイズでも400円!

お腹が膨らんだので、ビーチに下りる。こちら側は空いていて、他に一組の家族連れがいるだけ。気楽~。

絵に描いたようなビーチ。若干、曇り気味だったせいで、写真には色がきれいに出なくて残念。

やっぱり、ここの透明度は抜群!かなりの深さまで泳いでいっても、底がくっきりと見える。それに、ところどころにある岩についた藻に、チョウチョウウオやムラサメモンガラの子どもが。ミニサイズでも同じ模様、とてもかわいい。

夕方まで目いっぱい遊んで、渡口の浜食堂でアイスを食べた。地元のおじさんが、天ぷらを食べさせようと、東京から来たという友達を連れてきてたけど、売り切れでお気の毒でした。
佐良浜港へ。高速船が満車のため、次のノーマルフェリーに。さらば伊良部。島から遠ざかるときは、いつもきゅんとくるなぁ。

 

平良港に着くと、ホテル直結。夫と息子はホテルのプールへGO。まだ泳ぐ体力があるのかい。
私は大量の洗濯。洗濯機のところでボーっとしてたら、洗い終わったものを取りにきた女性が「お互い、ご苦労様よね」と笑って。

機材乾かし場に干し終えて、部屋に戻ると、プールが見下ろせる。息子、平泳ぎの練習。
7時もすぎ、平良港が夕焼けに照らされていた。一人で、そんな風景を見ていると、明日もうこの地を離れる寂しさが募ってくる。

10階から撮影

晩御飯は、ちょっと毛色の違うものを食べようと、宮古島カレーに決定。本に載っていたカフェ:カラカラを目指す。
池間に行くとき通った道沿いなんだけど、宮古の夜は暗い。知らぬ間に違う道にそれてしまって、迷いつつ到着。

その夜はちょうどライブがあるってことで、外のテラスでいただく。石灰岩や木を組み合わせた手作りのテーブルセットが味わいあり。

島の形だ!宮古島カレー

オーナー夫妻は神戸から移住されたそう。ご主人は昔、名古屋にもいたらしく、超ローカルな話などして。

けけけけけって鳴き声がして、「何?」と息子。「そこら辺をちょろちょろしてるヤモリじゃない?」と言うと、「ヤモリは鳴かない」と夫。そこで、息子が店のオーナーに尋ねると、やっぱりヤモリだってさ。ほらー。

 

7月29日

いよいよ最終日。チェックアウトは12時だから、朝から一泳ぎしてシャワーを浴びることもできたんだけど、まぁ泳ぐのは止めにして。

ゆーっくりとパッキングしたあと、仲里熱帯果樹園に行って見学。園内を見て回ったものの、実がなってたのはスターフルーツと島バナナくらいか。
外を歩くには暑すぎ、店内でフルーツの盛り合わせをいただく。パイン・マンゴー・ドラゴンフルーツ・パッションフルーツ・パパイア。
完熟マンゴーがとろける~、パインも石垣に劣らぬ甘さ。ミックスジュースもサービスでいただいた。シャコ貝の貝殻をお土産に購入。

果樹園一周中

宮古島は海中も陸上もカラフル

 

お土産を見に、平良の街中へ。市営駐車場は5時間200円だ。値段にも驚くし、無人でお金を箱に投入するシステムが島的だー。

お昼ごはんをどうする?と本を見て、砂山ビーチ近くのカフェ:アマルタに。昨年オープンしたばかりのプチホテルに併設のカフェ。残念なことにランチタイムは終わっていて、ドリンクのみのサービス。

街のおしゃれなカフェって感じのインテリアで、コーヒー500円というのも宮古っぽくないかも。白人男性と日本人の女の子のカップルが二組、ハリーポッターのペーパーバックを読んだり、ラブソファでお昼寝してるような中、頭にタオル巻いて子連れの私たちってどーよ。

そろそろフライト時間も近づいてきて、空港方面へ戻りつつ、スーパーサンエーでお昼ご飯を買う。宮古名物、あぶら味噌のおにぎりが旨い。それと、サタパンビン(宮古の方言=サーターアンダギー)もね。

16:25発の飛行機が15分遅れで出発。那覇に17:25着。18:15に那覇を発つ。また満席。飛んでる間に空の色が変わっていき、夕闇に浮かぶ満月がキレイ。

私たちの席は真ん中あたりの非常口横。離発着時は、目の前にCAさんが向かい合わせで座る。とっても可愛い人で、微笑まれると気恥ずかしくなっちゃう。少しおしゃべりしてみたら、「名古屋の人はコーヒーが好きですねぇ」と。ドリンクサービスにも地域性があるようで。

20:20セントレア着。建物から出たとき、海の匂いがして、一瞬また沖縄に戻ったみたいな気分に。常滑も海だったな、そういえば。