2007.3.27~28 静岡:富士サファリパーク

どっか行きたいなーと、ずっと思っていたのだけれど、なかなか休みを取れないままに半年経っていた。春休みでもあるし、強制的に逃避行。
一泊で行ける範囲というと、いつもは西を向いていたんだけど、今回は東へ。

3月27日

東名高速に乗り、ブンブン走る。が、渋滞。豊田あたりで。環状道路とか、湾岸道とか、なんやらつながってるけど、すべての道は豊田に通じる…、さすが世界のトヨタさまでございますなぁ。もーぐったり。
浜名湖SAで軽く休憩して、焼津まで。今回の旅、夫の目的はマグロ!なのです。清水まで行こうかと思っていたんだけどね、渋滞のせいでとっくにお昼の時間を過ぎてるし。
焼津で降りて、漁港方面へ。何の下調べもしてないからね。キョロキョロしながら走ってたわけ。平日だから?それとも漁師町特有の、夜に活気が出てくる街なのか、メインストリートと思われる場所も寂れた感じで。

結局、道沿いにあった黒潮ってお店に入った。なんかテレビ的な店らしく、デブ屋ご一行や、ぐっさんや、まなかなの写真が貼ってある。観光客向けか?
とにかくメニューを見ると…。マグロだけでも、定番の刺身・ステーキ以外にしっぽ丼とか目玉の味噌汁とか、あまりにたくさんの品書きに目眩が。悩んでも決まらないので「鮪づくし御膳」なるものを注文。

鮪づくし御膳
当然、鮪料理ばっかりだと思ったのに、赤身と中トロのお刺身以外は、煮物やお浸しなんかの定食でありました…。ちょっと意気消沈。んでも、お刺身はうまかったっす。

食後、またまた東に向かう。あいにくの曇り空で、富士はよく見えない・・・。焼津から一時間半ほどで御殿場インター。
行き先は決めてないし、あてもなく看板にそって、山中湖方面へ。前の車についたまま、なんとか有料道路を通って、山中湖到着。いやー、さびしい風景。一昔前の観光地がイメージ刷新に失敗してるみたいな感じで。アヒル型白鳥型などの足こぎボートや、レンタサイクルが岸に並んでるんだけれども、利用者無いし。呼び込みのオジサンも心なしか投げやり風。あたたかいシーズンならもっとにぎやかなのだろうか。湖畔のお店も、オープンかクローズかわかんない静けさだったりして。名物「ほうとう」も気になりつつ、鮪でお腹いっぱいの私たちはコーヒーだけいただきましたが。

そんな湖畔の道路を、自衛隊の車が続々走っていきます。ジープだけでも何種類も。砲弾?みたいなのを後ろに装着した、猛々しいのとか。近くに演習場や自衛官の学校があるようだったから、まぁわかるんだけれども、異様な光景であります。富士に行くと言ったら、ある知人が「流れ弾に気を付けろ」なーんて言ってたけど、まんざらでもないかもね。

後ろを走るのが自衛隊車

肌寒さもあり、とりあえず宿にチェックインすることに。ペンションに泊まるなんて、何年ぶりだろう。サファリに近いってことで決めたのですが。夫なんて「オーナーがギター弾くのを、宿泊客みんなで膝をつき合わせて聴くんだろ?」なんて言ってたけどね、今どきそんなのもないんじゃないか?

ペンション南の風

それより何より、向かう途中で、夕飯が心配になってきた。いつも、宿で食べずに、テキトウにフラフラしながらどっかの店に入るのが我が家的旅なのだけど、御殿場→裾野あたり、茫然とするほど飲食店がない…。今夜はコンビニ弁当???
しかも!近づくにつれ、激しい山道。明るいうちは良いとしても、日が落ちたら真っ暗だろーなー。こわいなー。どうする??

ベッド3台でぎっしりだけど、ここで一番広い部屋

迎えてくれたフロントのお兄さんが、「良かったら、夕食ご用意しますよ」と。ローストビーフのコース。お昼を食べ過ぎて、そんなに食欲はなかったけれど、また山道を下るのも億劫でお願いすることに。部屋でゆっくり!が一番の息子は大喜び。親もまぁ、食事前の空いているときにゆっくり温泉に入れて、良かった良かった。
ここのお風呂は二つ、岩風呂と泡風呂。どちらも家族・グループ単位で鍵をかけて入れるという、貸切風呂なのです。家族三人で一緒にはいるなんて、何年ぶりだろうか?大きい方の岩風呂で、ゆったり身体を伸ばして、ほっかほか。名古屋に比べるとずいぶん気温が低かったのに、Tシャツ一枚で過ごせるほど、芯から温まった~。

 

6時から、ダイニングで夕食。クリームスープに、和風の煮物、サラダ、白身魚のマヨネーズ焼きと、メインのローストビーフ&お野菜、デザートにはライチとブラマンジェの梅ソース。小学生用も、少し量が少な目なだけで大人と同じです。旅先では野菜不足が気になるところだけど、サラダが大盛でうれしかった!が、たくさんのお料理、私は食べ切れませんでした~

食後は、ペンションの周りを少し散策。街灯もほとんどないような森の中だから、お天気が良い日なら、満天の星空が見えただろうな。小雨がぱらつき、残念だなー
お部屋でゴロゴロして、もう一度岩風呂へ。ホカホカ気持ちよくて、早々に就寝。

 

3月28日

早寝したせいで6時過ぎに目が覚め、ジャグジーで身体も目覚めさせる。しゃっきり。その辺を散歩。木立の隙間に見える富士がきれいだー。
8時から朝食。サラダにフルーツに、スクランブルエッグに焼きたて自家製パン…これまた大量です。まぁほどほどにしておきましょう。息子は、昨夜食べ過ぎたせいか、まったく食欲がないと言って、元気もなさげ。心配。

 

9時にはチェックアウト。車で3分のサファリにGO! 白浜のは何回か行ったことがあったけど、こっちは初めて。ゲートの所で車が並んでいて、げっ!と思ったのですが、待つこともなく入場。
入り口を通過するときに、入場料金を払うんですね。人数は自己申告制。車に何人乗ってるか確かめもせず、いいのかなーなんて、こっちが心配しちゃうよ。パーキング代金もいらないし、静岡の人は欲がないんでしょうか。

驚いたのは、入園したらいきなり、サファリゾーンに突入できること。マイカーOKとは知っていたけど、入場ゲートを抜けたら、そのまんま行けるのでした。
車の列に連なり、入っていくと…。種類の違うクマが点在。お相撲みたいな取っ組み合い?じゃれ合い?してる二頭のクマを発見し、しばし見入る。
続いてはライオンゾーン。後で思えば、ここが最大の見所でした。何十頭いるのかなー、かなりの数のライオン。寝そべったり、木にぶら下がったり、道路をのんびり歩いていたり。前の車のドアにすりすりしながら歩いていたから、うちの車にも来ないかなーと待ってたけど、残念。
あんまりゆっくりしてると、パトロールカーからアナウンスが入ります「少しずつ前にお進み下さい。はいはい、進みます・・・。
トラ、チーターを過ぎると、草食動物ゾーンに入り、普通の動物園的のんびりムード
。一通り見て、そのまんまもう一周。が、ほんの一時間ほどの間にも動物の様子が変化してる!肉食系の動物たちは、完全にやる気無し状態で、ごろーん…。トラなんか爆睡。動きがないとつまらない。サファリ見るなら、早い時間が正解だな。
と、 息子がどうも不調。気持ちが悪いと言いだした。すっと列を抜け、パーキングで休憩。やっぱり消化不良かな。胃薬を飲ませて、小一時間ほど横になる。

 

昨日に比べると、ずいぶん温かい。お天気も良いし、春だなー。息子も復活の兆し。園内を歩いてみようということに。
一人500円の別料金で入れる「犬の部屋」「猫の部屋」というのがありまして。最近、学校の帰り道に近所のダックスと遊ぶのが日課の息子は、犬の部屋に行きたいと希望。夫も私も動物に触るのがコワイから、いやーんと思ったけど、でも。せっかくの子どもの希望、頑張りました。犬の部屋。
小型犬が50匹ほど走り回ってる部屋。「あぐらをかいていると、犬が乗ってきますよ」というお姉さんの案内により、座ってみたら、こんな感じですわ(写真)。夫だけは、やっぱり怖がって、床に腰を着けませんでしたが。一生分の犬とのふれ合いを経験した30分だったよ。

↑カンガルーの寝姿。へんだよー

↑ウオーキングサファリの入口ここは平坦

その後、ワオキツネザル、リスザル、羊、とか見て。アイスエイジに出ていたっけか、ミーアキャットの立ち姿が何とも言えずオモシロイ。カンガルーはみんな寝ていたが、寝姿がおかしすぎ。
そして、ウオーキングサファリへ。これは文字通り歩いていくんだけども、サファリゾーンに直接入れるわけじゃなく、途中にあるいくつかの展望台から眺めるというもの。これじゃーフツウの動物園より離れた位置から見るって感じ。(この辺は、白浜の方が充実だな。自転車で草食動物ゾーンに入って行くってのは、かなりワイルドな体験だったから)
しかも、歩き出してから分かったのは、全行程で2.5km、道中のほとんどは激しいアップダウンの山道だった!てこと。きつかったよー。
しかも、前を歩いていた家族連れのお父さんが、ずーーっと説教しながら歩いてて、こっちまで気分悪くなってくるし。お出かけすると、こういうオジサンよくいるけど、子どもはどんな気持ちなんだろうな。

そんな苦しい行程だったわけだけど、頑張って歩いてきて良かったよー!ウオーキングサファリ参加者だけにできることがあるのでーす。それは、地下からライオンゾーンに入って、棒を使って網越しにライオンに餌を与えられるってこと。
牛の心臓(いわゆるハツ)を刺した棒を伸ばすと、ライオンがガツガツとかじる。その感触が手に伝わって…。これは、テンションが上がったね。百獣の王にしてみたら、こんな姿をさらすのは屈辱かも知れないけど。
しっかし、ここでも静岡気質を感じたね。棒2本で200円という安さ。一人100円だよ。関西系だったら倍以上するだろうし、雄なら料金アップとか、写真を撮って販売とかありそうだもんなー。

いやー、なかなか充実のサファリ体験だった。飲まず食わずで、気づけば3時。さすがにお腹も空いたのでちょっと軽食など。一時間半も歩けるほどに回復していた息子ではあるけど、いつもほどの元気もない様子なので帰路に。ナビの予想では3時間半で帰宅できるはずだったが、やはり豊田の手前で大渋滞。一時間ほど余分にかかった…。やっぱ富士は遠いっすね。